この記事では、オンライン勉強会『キンコン西野と学ぶ!資産運用勉強会「新NISAって何?」』の勉強会に参加し、ファイナンシャルプランナーの、もりつぐ先生から学んだことを紹介していきます。
僕は、このオンライン勉強会に参加するまでは、投資のことなんて学んだことなんてありませんでした。
なんとなく、投資のことは気になりつつも、
・「変な投資に引っかかるんじゃないか」
・「投資に失敗して、お金なくなるんじゃないか」
なんて思いながら、時だけが過ぎていく状態。
でも、それもそうで、日本では投資について学校で教えてくれなければ、親も教えてくれない。
なるべくして完全なる知識不足の状態になっていて、なんとなくの良くないイメージだけが頭の中にありました。
しかし、このオンライン勉強会で投資のことを学んだことで、今は投資に前向きになっている自分がいます。
この記事を読めば、投資や新NISAのポイントが分かり、老後に向けた資産運用の選択肢を増やすことができるでしょう。
資産運用と投資の違い
今まで何も学んでこなかった日本人に対して、国は「貯蓄から投資へ」と、急に投資推奨の言葉を投げかけています。
国民からすると。「いきなり投資と言われても…」といった状況です。
投資について何も学んでこなかった僕たちは、そもそも投資に関する言葉を知りません。まずは、言葉を知り、投資のことを理解していくことが必要です。
そもそも、資産運用と投資の違いってなんでしょう。
資産運用と投資は別物ではなく、資産運用の中の一つの手法が投資です。
その中には、投機というちょっとあぶないものもあります。
では、質問です「本を買って学んだり、体づくりのためにジムに通ったりする、いわゆる自己投資はギャンブルですか?」
おそらく、自己投資をギャンブルと捉える人はほとんどいないのではないでしょうか。
自己投資の投資はギャンブルとは思わないけど、資産運用の投資はギャンブルたと思ってしまう。
これはつまり、言葉を知らないから、投資の中に危ないものも全部含まれてきて『投資=危険』という捉え方になってしまっているのです。
投資は、自己投資も同じで、自分のお金を入れて成長させるという行為。
だから、成果が出るまで時間がかかるのです。
投資は幸せをクリエイトすること
今回のオンライン勉強会で講師をしてくれた、もりつぐ先生は、投資をこう表現しました。
「投資は幸せをクリエイトすること」
自分のお金を世界のどこに役立てるかということであると。
例えば、
株式投資とは、株式会社の発行する「株式」を売買して配当金などの利益を狙うことです。
自分のお金を会社に使ってもらう→お悩みなどを解決して人の役に立つ→人を幸せにする→利益が出る→価値が上がる。
こうして、自分のお金が、世界のどこかの人々、もしくは自分の生活の役にたっていくということになります。
そして、会社が生み出した価値の鏡が株価となって現れます。
これが、投資は幸せをクリエイトすることということです。
一方で、マーケットの観点においては、会社の成果が株価に現れるまでの間にはタイムラグが起きます。
このこのを踏まえると、
・マーケットを長期的な視点で見る→投資
・株価グラフのタイムラグ期間を見て、短期的に売り買いする→投機
このように投資と投機の違いをすみわけしておくと、『投資=危険』というイメージがなくなるはずです。
『長期・積立・分散』投資のすすめ
投資、投資と言われても、「どこに投資すればいいか分からない」というのが、投資を始める前の本音ですよね。
覚えてますか?数年前にあった『老後2000万円問題』
当時は『老後2000万円』というワードが強すぎて、このワードだけがクローズアップされました。
しかし、この内容の本筋は『長期間で積立していきながら投資信託を持ちましょう』ということだったのです。つまりは、長期で捉えて老後に備えましょうということ。
「投資信託」とは、投資家から集めたお金を資金として投資運用し、得た成果を投資家に配分する金融商品のこと。
たとえるなら、色々な果物が入ったフルーツバスケットみたいなイメージ。つまり、セット売りということです。
もし投資した会社が潰れたら、お金は紙切れになりますよね。
しかし、どんな状況でも利益を出す会社は絶対にあります。
なぜなら、生きていたら人は必ずお金を使うからです。
フルーツバスケットに入っている、どこかの会社の利益が下がっても、どこかの会社の利益が上がっていれば自分の資産は守られるということなのです。
投資初心者はインデックファンドから
では、「どの会社を何社くらい買うのがいいのか?」
投資を始めてみようと思った時、こんな疑問が湧いてきますよね。
投資初心者は、インデックスファンドから始めてみるのがオススメです。
投資信託には2種類あります
・インデックスファンド:市場全体の動きを表す代表的な指数に連動した成果を目指す投資信託。→全体を買うイメージ
・アクティブファンド:独自の見通しや投資判断に基づいて、ベンチマーク以上の収益を目指す投資信託。→オンリーワンで買うイメージ。
もう少し分かりやすく言うと、
インデックスファンドは、世界中の約3000社の平均値を集めて買える、初心者向けセットみたいなもの。
みんなと一緒という安心感もあります。
アクティブファンドは、より質の高いものを求める上級者向け。投資の面白みはあるが、上がり下がりの影響を大きく受ける。
投資信託は、このどちらかを選ばなければなりません。
選択のポイントは、安心をとるのか、それとも投資の面白みをとるのかといった、どこに納得感をとるのかということになってきます。
日本人の投資信託の平均保有期間は2年半
多くの人は長期積立が続かないというのが、現状です。
その理由は、『不安になる』ことにあります。
リーマン・ショックやコロナウイルス感染症など、経済に大きなダメージを与える事象が起きたとき、大きな不安に襲われ、投資信託を手放してしまうのです。
日本人の投資信託の平均保有期間は2年半と言われています。
しかし、基本的には世界の株価の平均値は右肩上がり。
過去には、リーマン・ショックの時でも5年半、コロナでは半年で株価が回復しています。
だけど、人は不安になり、投資信託を手放し、金融機関での預貯金に戻してしまうのです。
預貯金って本当にリスクがないの?
「リスクは取りたくないから、金融機関に預貯金する」
この考え方に間違いはないのでしょうか?
例えば、
去年1年間でモノの値段は3%上がっています。
このペースで20年続くと、月20万の暮らしをしている人は、20年後40万出さないと同じ生活ができなくなります。
これは、毎年自分の資産を3%上げていかないといけない状況です。
銀行に20万預けていると、20年後は、、、20万40円にしかならない。(金利0.001%だとすると)
物価の上昇に金利が追いついていないから買えるものが少なくなっている。
つまり、銀行にお金を預けているとお金の価値は減っていくのです。
預貯金は全て投資にまわしてはいけない
確実にお金の価値が減っていく銀行にお金を預けておくのか、過去の実績から見て増えていっている投資信託に入れておくのか?
全部を投資信託に入れておけばいいかというと、そうではありません。
暮らしを長期でみたときに、急にお金が必要になったりすることがあるからです。
例えば、
リーマン・ショックでも5年半で株価は回復しました。
しかし、回復するまでには5年半のタイムラグがあります。
このタイムラグ期間中に生活するお金が必要になるので、全てを投資信託にまわしてはいけないということになります。
ただ、将来の自分への仕送りを考えると、預貯金ではただただお金が減っていくので、投資を考えたほうがいいということです。
インデックスファンドは、平均すると年7%くらいで上がっています。
預貯金と投資信託のバランスを考えて、両方を使っていくのがベストな選択といえるでしょう。
早く始めて長く持つ
投資信託は、複利効果によって大きな運用利益を期待できる長期投資です。
例えば、
100万で年利7%だと1年後に107万になる。次の2年目は107万に7%の年利が掛かってきます。
つまり、増えたものに対して年利が掛けられ増えていくことになります。
20年、月2万円の積立をすると、480万払って、複利で1000万くらいになる。(年利がずっと7%と仮定して)
40年、月2万円の積立をすると、960万払って、複利で5000万くらいになる。(年利がずっと7%と仮定して)
このことから分かるように、複利効果のメリットを少しでも多く得るためには、期間を長くすることが最大のポイントです。
つまり、『早く始めて長く持つ』これが重要な考え方になります。
新NISAが2024年からスタート
2024年1月から、新NISAがスタートします。
NISAの最大の特徴は、非課税口座だということ。
現行のNISAは5年、つみたてNISAは20年が期限で非課税口座の恩恵は終了でした。
しかし、新NISAは、この非課税口座の期間が、なんと無制限となったのです。
そのため、長期間で保有して配当をもらい続けたり、大きな利益が期待できそうな銘柄をじっくり保管したりもできるのです。
新NISAの始め方
では、新NISAはどうやって始められるのでしょうか。
まずは、金融機関で口座開設をします。
1.自分でアプリやネットで開設する。
2.IFAなど担当者をつけて開設する。
3.銀行窓口で開設する。
※IFA(資産アドバイザー)→独立した投資アドバイスや金融商品の説明など顧客の資産運用のサポートをする職業
情報を仕入れたり勉強したりして、自分でできる人なら、ネットやアプリが一番楽な方法です。
銀行窓口は一番無難そうだが、デメリットは、扱っている商品ラインナップが少ない可能性があること。最低でも30種類以上はあったほうがいいが、銀行によっては5種類ほどしかない所もあります。
初心者は、IFAなどの担当者をつけて開設するのが、オススメの方法です。
商品選びのフィールドは全世界にしておく。
長期を考えての商品選びのオススメは、フィールド全世界にしておくことです。
なぜなら、老後どの国の企業が世界トップになっているかなんて分からないからです。
ちなみに、35年前のトップはNTT。さらに、世界トップ10のうちの7つは日本企業だったのです。そして、今は日本の企業は一社も入っていない。
このことを35年前に予測できた人はいませんよね。
その点、投資信託はファンドマネージャーが売り買いしてくれ、その時一番元気なものを選んでくれるので、フィールドは絞らないほうがいいといえるでしょう。
また、フィールドを絞れば絞るほど、投機性の高いものになってくるともいえます。
長期で長く持つことが成功パターン
今働いていているのであれば、余力があるうちに投資を始めておき、しっかり長期で持てば成功体験を作ることができます。
それは、お金が増えるだけでなく自己投資としての価値も高いからです。
老後になって初めて投資のことを考えてジタバタしても、遅すぎます。
余力がある若いうちに投資を始めて、老後になったときに投資の成功体験を持っておく。これだけで、投資が怖く無くなるのです。
『長期で長く持つ』これが、勝ちパターンです。
まとめ
今回の記事では、オンライン勉強会『キンコン西野と学ぶ!資産運用勉強会「新NISAって何?」』で得た学びを書いてきました。
投資とは、短期で売り買いする投機とは違い、マーケットを長期的な視点で捉える資産運用の中の一つの手法のことです。
そして、投資のポイントは『長期間で積立していきながら投資信託を持つ』ということ。
長期間での資産運用になるので、今起きている経済不況に惑わされることなく、長期で持ち続けることが大切です。
今の生活に必要な資金は金融機関の預貯金に入れ、未来の自分への仕送りを投資信託に入れるイメージがいいかと思います。
投資信託は複利効果のある投資になるので、『早く始めて、長く持つ』これが、勝ちパターンです。
2024年1月より、新NISAがスタートしました。
老後の資金に不安を持つだけの毎日から卒業して、未来に向けての投資を始めてみるのも選択肢の一つだと思います。
投資、「始める?」「やめとく?」
この記事が、投資が気になっている方の未来への選択の後押しになってくれれば幸いです。
この記事で紹介した、オンライン勉強会『キンコン西野と学ぶ!資産運用勉強会「新NISAって何?」』は、2024年2月の時点では、まだアーカイブが残っています。
参加料金は500円です。
気になる方は、新NISAを始める前に自己投資してみてはいかがでしょうか。