日常生活に関わる様々なものが値上がりしている今、少しでも収入を増やしたい気持ちは誰しもありますよね。
「毎月あと1〜2万収入があればな〜…」と悩んでいるあなたにとって、『ネーミング』の仕事は、副業初心者にとっての選択肢の一つになります。
この記事では、副業でネーミングを「始めてみようかな」「どうしようかな」・・・と、悩んでいる方に向けて、僕の経験をもとに実際にクラウドソーシングでネーミングのお仕事を始めるまでの情報をまとめてみました。
こちらの記事を読めば、「ネーミングの副業をはじめてみよう」もしくは、「ネーミングの副業はやめておこう」、どちらかの判断ができるようになります。
副業に関するネット記事の検索をしながら、時間だけが過ぎていってしまっているあなたの手助けになれると嬉しいです。
この記事を書いている僕は、ネーミング歴3年。
クラウドソーシングで22件の採用実績があります。
ネーミングはどんな仕事?
ネーミングの仕事は、商品やサービス、会社やお店などに名前をつける仕事です。
「な〜んだ、それだけね!」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、ネーミングは商品の売れ方や、企業の成長などに大きな影響をもたらす重要なブランディングの一つです。
例えば、高級ティッシュの代名詞『鼻セレブ』の発売当初の名前は『モイスチャーティッシュ』でした。
こちらの名前を『鼻セレブ』へ変更したことで、売上は10倍の大ヒット!
『高級ティッシュ=鼻セレブ』と言われるくらいのカテゴリーをつくった商品に生まれ変わりました。
このことからもわかる通り、ネーミングは、ビジネスにおいて大きな影響をもたらすのです。
しかし、いざ名前を決めようとすると、これが難しい。個人や会社内でいくら考えても、いい案がでてこず、なかなか決まらない。
結果、報酬を支払ってでも外部に依頼するという流れになります。そこで活躍する仕事がネーミングのお仕事です。
クライアント(依頼者)からの依頼文をもとにネーミングを提供し、クライアントのお役に立つことが出来ます。
ネーミングの仕事で月収1〜2万は稼げる
結論からいうと、初心者から始めても『月の平均収入1〜2万円』は可能です。
ポイントは、あくまで平均ということです。
どういう事かというと、収入が5万円という月もあれば、収入が0円という月も普通にあります。
僕の場合、およそ3年間の活動で、トータル採用件数は22件です。
採用1件の平均金額が2.5万円だとすると、トータル収入で55万円。1ヶ月平均すると1.5万円程です。
もちろん、もっともっとコンスタントに収入を得ることが出来ている方もいらっしゃいますが、一つの目安として参考にしていただければなと思います。
ちなみに僕は、全くの初心者からネーミングを始め、書籍などネーミングを勉強しながら、お仕事に取り組んだ上での採用実績になります。
副業ネーミングのメリットとデメリット
ーメリットー
- 初心者でも(スキルがなくても)始めやすい
- 隙間時間で思考・応募ができる
- “稼ぐ”ということを実感できる
ネット上に出ているあらゆる記事でも書かれていますが、初心者でも始めやすいというのは、最大の魅力です。特に、今まで副業をしたことがないという方にとっては、始めの一歩が踏み出しやすいお仕事と言えるでしょう。
隙間時間でお仕事ができることも魅力の一つです。
例えば電車での移動時間・本業のお仕事の休憩時間・病院などの待ち時間などなど、今までなんとなく携帯を触りながら過ごしていた時間を副業の時間に変えることができます。
ただし、クライアントからの依頼文に向き合い、ネーミングに当てる時間をしっかりと確保することも大切です。決して、隙間時間だけで成果が出るようなものではありません。
また、ネーミングが採用され、報酬を得ることで”稼ぐ”という経験を手にいれることが出来ます。
サラリーマンやアルバイトのように、自分の時間を会社に使い、基本的に毎月決まった金額が給料日に振り込まれる“給与”といったかたちではなく、自分が出した成果で報酬を得るという”稼ぐ”いう体験は、仕事やお金に対する価値観を大きく変えてくれます。
ーデメリットー
- 採用率が低い(競争率か高い)
デメリットをこの一つしか挙げませんでしたが、これが一番辛いとろ。
簡単に始められることがネーミングのメリットではありますが、簡単には稼げないことが最大のデメリットです。
競争率の目安としては、一つのクライアントからの依頼に対して、提案数は500〜800件くらいが一般的でしょうか。提案の多い案件であれば、1000件を超える提案も珍しくはありません。
その中で選ばれるのは、たった1つ。
提案してしまえば、初心者も経験を積んだプロも関係ありません。全員の提案が同じテーブルに並べられ、評価されます。ちなみに、採用なしで終わる案件もあります。(その場合は、分配金として微々たる金額が参加者に分配されます。)
僕は正直、ネーミングのお仕事を始めた時は謎の自信がありました。「1ヶ月で10万くらい稼げるのではないか」なんて思い、勝手に盛り上がっていました。
しかし、フタを開けてみると全く採用されない。
最初は、1ヶ月やっても、2ヶ月やっても採用されない。提案した案件が40件を超えようとした3ヶ月目、ついに1つの提案が採用されました。
経験を積んだ今でも採用0件で終わってしまう月があります。想像してみてください、時間をいくら使っても採用がなければ、『時給0円』です。
サラリーマンやアルバイトの給与感覚では考えられませんよね。
この時給0円の状態であっても、次の案件に向かって取り組めるかが、このネーミングの仕事を続けていくことの最大のポイントとなるでしょう。
ネーミングのお仕事を始める前の心構え
気軽に始めやすいネーミングのお仕事ですが、なんとなく始めてもなかなか成果は出ないですし、クライアントに失礼な印象を与えてしまうこともあります。
ここでは、ネーミングのお仕事を始める前の心構えを2つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
クライアントのお役に立てる提案が大切
冒頭、ネーミングの仕事内容の中でもお伝えしました通り、ネーミングはビジネスにとって大変重要なものです。その為、クライアントも必死なのです。
「簡単に始められる副業で、ちょこっと小遣い稼ぎできればいいな」くらいの感覚で仕事に取り組むのは、クライアントに対してとても失礼なことにあたります。
それと同時に、軽い気持ちで提案したネーミングは採用されることはほぼありません。あなたの提案文からそのことが伝わってしまうからです。
まれに、「同じような提案を連続でしないでください!」「よく考えてから提案してください!」など、不快感をコメントで載せてくるクライアントもいます。
気軽に始められて、気軽に提案は出来ますが、仕事は仕事です。
やるからには、クライアントのことをよく考え、クライアントの思いに寄り添った提案を心がけることが、お互いを幸せにしてくれると思います。
ネーミングはセンスではない
「自分にはセンスないからな〜」と思ってる方、大丈夫です。ネーミングはセンスではありません。
クライアントの依頼内容を元に、必要な情報を収集し、キーワードを抽出する。
商品・サービスの本当のメリットが伝わるようにキーワードのカタチを整えていく。そんな作業です。
もちろんそのための手法・テクニック・ルールというものが存在します。つまり、学んでやり方を身につけていくことができるのです。
ネーミングの仕事をクラウドソーシングで見つけよう
ネーミングのお仕事は、クラウドソーシングサービスを使うのが一般的です。
僕も登録している、クラウドソーシングサイト国内最大級のサービスを2つ紹介します。
※クラウドソーシングサービスとは、仕事を受けたいフリーランスと、仕事を依頼したいクライアントをマッチングするサービスです。
ランサーズ
クラウドワークス
どちらが良いかなど、比較するような詳しい内容は本記事では記載しません。
ここまで本記事を読まれて、気になった方は、チラッとサイトを見てみても良いかと思います。
ちなみに、どちらに登録した方がいいかとなると、登録は無料なので、迷ったときは両方登録して、どちらもいったん触ってみるのがいいでしょう。
僕は最初の一年はランサーズ のみにしました。
理由は2つ
①ランサーズには『当選報酬』の他に『参加報酬』を設けてくれる案件があるから。
参加報酬というのは、「もうちょっとで採用でした!」の『おしかったで賞』みたいなものです。
『当選報酬30,000円・参加報酬2,000円×4名』みたいな感じです。
②クラウドワークスには当選報酬5,000円みたいな、提案者が買い叩かれるような激安案件も掲載されていたから。
基本的に、当選報酬が高いから採用が難しくて、当選報酬が低いから簡単なんてことはありません。
どちらも、1つのネーミングを作る工程は変わりません。
上記の理由を踏まえ、最初の頃は、広く浅く仕事をするよりも、狭く深く仕事をするほうが自分には合っているかなと思い、ランサーズ 一本にしてました。
まとめ
ネーミングのお仕事は、『始めやすいが、採用されにくい』というのが現実です。
しかし、ネーミングを学びながらクライアントに寄り添った提案ができれば、初心者でも月平均1万〜2万円の収入を得ることができます。
ネーミングというのは、商品・サービスや、企業・お店などの未来に大きな影響をもたらす、大変重要なブランディングです。
自分が提案し、採用された名前が世の中に出て、多くの人達の目に触れるようになっていく。これも、ネーミングのお仕事の喜びになります。
さぁ、「ネーミングのお仕事をはじめる?やめておく?」の判断はできましたか?
この記事を読んで、「ネーミングの仕事をはじめる!」と決めた方は、ネーミングの発想法を書いた記事もありますので、よかったらご覧になってみて下さい。
ぜひ一緒に頑張りましょう!