大人の男性におすすめの傘ブランド5選|一生モノの高級メンズ傘で雨の日もおしゃれに

傘の紹介

朝、スーツも靴もバッチリ決めたのに、手にしているのはビニール傘。
鏡に映るその姿をみて、“なんとなくキマらないな…”と感じたことはありませんか?

実は、傘は見た目以上にその人の印象を左右するアイテムです。
服や靴にこだわる大人であれば、傘にも気を配ることで、全体の雰囲気をさらに格上げできます。

この記事では、大人の男性が「良い傘を持つべき理由」とともに、一生モノとして使える高級メンズ傘ブランドを5つご紹介します。

  • 英国の名門「Fox Umbrellas」
  • ドイツ発「Knirps」
  • イタリアの芸術傘「Pasotti」
  • 日本製の逸品「前原光榮商店」「槙田商店」

自分に合った一本が見つかれば、雨の日の気分も見た目も変わります。 「ちょっといい傘、欲しいかも」と思った方は、ぜひチェックしてみてください。

大人の男性が「良い傘」を持つべき理由

ここでは、大人の男性が「良い傘」を持つべき3つの理由を紹介していきます。

  • 傘がコーディネートの仕上げになる
  • 高級傘はコスパ最強である
  • 傘で信頼感が上がる

多くの男性が傘への投資を怠るからこそ、周りとの差別化を図り、ファッションを格上げするチャンスがここにあります。

傘がコーディネートの仕上げになる理由

ファッションの本質を理解している人ほど、小物への投資を惜しみません。

たとえば、全身をユニクロのような比較的安価なアイテムでまとめていても、足元に上質な革靴、手には風格のあるレザーバッグを合わせていれば、コーディネート全体が洗練され、品格が漂います。

逆に、高価なブランドのスーツやコートで身を固めていても、足元が合皮の安価な革靴だったり、安っぽいナイロンのバッグを持っていたりするとどうでしょう。途端に全体がチープに見え、せっかくの洋服が台無しになってしまいます。

傘も全く同じです。洋服にこだわりのある人こそ、最後の仕上げである傘にまで気を配ってほしいのです。

高級傘がコスパ最強な理由とは

「とはいえ、コンビニで500円も出せばビニール傘が買えるのに、わざわざ高価な傘を買う必要があるのか?」そう思う方もいるかもしれません。しかし、よく考えてみてください。

ビニール傘は、買っては壊れ、無くしてはまた買う、の繰り返しではありませんか? これまでの人生で、一体何本のビニール傘を買い、そして捨ててきたでしょうか。そして何より、ビニール傘は所有する満足度が低く、大人の男性が持つには格好がつきません。

特に30代、40代、50代とキャリアを重ねた男性が、商談や会食の場でビニール傘しか持っていないというのは、ファッションの側面から見ても心もとないと言わざるを得ません。

一方で、こだわって選んだ一本の傘はどうでしょう。大切に扱い、修理をしながら長く使い続ける。愛着が湧き、雨の日が楽しみになる。その高い満足度を考えれば、結果的にコストパフォーマンスはビニール傘を買い続けるよりも遥かに高いのです。

目先の安さにとらわれるのではなく、長期的な価値と満足度に投資する。それこそが、賢い大人の選択です。

傘で信頼感が上がる理由

ことビジネスの場では、スーツや鞄だけでなく、手帳やペンといった小さな持ち物一つひとつが、その人の価値観や信頼性を映し出す鏡となります。そして傘も、例外ではありません。

たとえば、大切なクライアントとの初対面の場面。あなたが差し出す傘がビニール傘だったら、どんな印象を与えるでしょうか。たとえプレゼンの内容が素晴らしくても、「細かいところにまで気が回らない人かもしれない」と思われる可能性もあるのです。

一方で、上質なスーツに丁寧に手入れされた傘を携えていれば、細部まで気を配る姿勢が自然と伝わります。そんなあなたに、相手は「仕事にも誠実に向き合ってくれそうだ」と、安心感や信頼を抱くはずです。

【紳士のプライド】傘の歴史を変えた一人の男、ジョナス・ハンウェイの物語

18世紀のイギリス・ロンドン。石畳の道はぬかるみ、空は常に鉛色の霧に覆われていました。当時の傘は、貴婦人が日差しを避けるための「日傘」であり、紳士が雨の日に傘を差すなど、考えられないことでした。雨が降れば、裕福な紳士はみな、威儀を正して馬車で移動するのが常識だったのです。

そんな時代に、果敢にも常識を打ち破ったのが、世界を旅した旅行家ジョナス・ハンウェイでした。東洋で雨傘の利便性を知った彼は、雨が降るロンドンの街を、自らの手で雨傘を差して歩き始めました。その姿は奇異の目で見られ、すれ違う人々からは「女々しいやつめ!」と嘲笑を浴びせられます。

しかし、彼は雨傘を手放しませんでした。その信念に満ちた行為は、実に30年にも及びます。彼の揺るぎない姿勢は、やがて、頑なだったイギリス紳士たちの心を少しずつ動かしていったのです。私たちが今、手にしている一本の傘には、彼の情熱と反骨精神、そして「新しい常識を自ら築く」という紳士のプライドが宿っているのです。

「3大傘ブランド王国」イギリス・ドイツ・イタリア

ハンウェイの情熱を受け継ぎ、傘の文化は世界各国で独自の進化を遂げました。その土地の気候や国民性が、傘の形状や機能に色濃く反映されています。

ここでは、あなたのスタイルに合った一本を見つけるための指針となる「3大傘王国」をご紹介します。ご自身の価値観と照らし合わせながら、理想の一本をイメージしてみてください。

イギリス|紳士の国の「端正な傘」

「霧のロンドン」と形容されるように、イギリスでは一日の中に四季があると言われるほど天候が変わりやすく、霧雨が頻繁に降ります。

彼らが求めたのは、畳んだ時の細く美しいシルエット。ステッキとして持つ際に、決して野暮ったく見えてはならないのです。この「細巻き」へのこだわりが、英国傘の端正な美しさを生み出しました。伝統と格式、そして控えめなエレガンスを重んじるあなたにこそ、ふさわしい一本です。

ドイツ|機能美を極めた「折りたたみ傘」

「形態は機能に従う」という思想が根付くドイツ。傘においても、その哲学は貫かれています。彼らは傘を、感性で語るファッションアイテムではなく、雨という問題を解決するための「ツール」として捉え、徹底的にその性能を磨き上げました。

世界で初めて折りたたみ傘を世に送り出した「クニルプス」に代表される、壊れにくく、持ち運びやすく、誰が使っても間違いなく機能するその絶対的な信頼性は、多忙なビジネスシーンでこそ圧倒的な真価を発揮します。

イタリア|装いを格上げする「ファッション傘」

太陽の国イタリア。彼らにとって雨は日常ではなく、少し特別な日。だからこそ、雨の日の装いには人一倍のこだわりを見せます。

傘は、ネクタイやポケットチーフ、靴と同じように、自分を表現するための重要なファッションアイテムなのです。求められるのは機能性よりも、心を高揚させるデザインと色気。

ハリウッドセレブも愛用する「パソッティ」のように、“傘のエルメス”とも称される芸術的な一本は、持つだけでコーディネートの主役となります。

大人の男性におすすめの高級傘ブランド5選!

歴史と文化を学んだところで、ここからは具体的なおすすめの傘をご紹介します。

それぞれのブランドが持つ物語と哲学を感じながら、あなたのライフスタイルや美意識に共鳴する、最高の一本を見つけてください。

【イギリス代表】Fox Umbrellas – 英国紳士の揺るぎない品格

1868年創業、ヴィクトリア朝の時代から英国の紳士を見守り続けてきた、英国王室御用達の老舗

最大の特徴は、閉じて巻き上げた時の、吸い付くように細く美しい「細巻き」のシルエット。これは高品質な生地と、精密に設計されたフレームだからこそ成せる技です。

そして、この傘の真価は雨の日にこそ発揮されます。雨粒が生地に当たった瞬間に鳴る“パシッ”と弾けるような雨音。これは「フォックスサウンド」と呼ばれ、オーナーだけが楽しめる特権です。

五感でその質の高さを感じられる一本は、ビジネススーツに合わせれば、非の打ち所がないエグゼクティブなスタイルを完成させます。

[フォックスアンブレラズ] FOX UMBRELLAS メンズ 高級長傘 ブラック GM1 POLISHED HARDWOOD

磨き上げられた天然木のハンドルは、使い込むほどにあなたの手に馴染み、深い艶を帯びていきます。英国傘の伝統である8本骨の強固なフレームと、端正なブラックの生地は、どんなビジネススーツにも完璧に調和し、あなたの風格を一段と高めてくれるでしょう。

手入れをしながら10年、20年と使い続けることで、あなただけの一生モノへと育っていく喜びをぜひ味わってください。

【ドイツ代表】Knirps – ビジネスマンの最強の相棒

折りたたみ傘の代名詞とも言えるクニルプス。ご紹介する「T.220」は、現代ビジネスマンのための最強ツールです。

荷物で両手が塞がっている時、車から降りる一瞬、ワンタッチで自動開閉する機能は想像以上にスマートでストレスフリー。さらに、専門機関の風洞実験をクリアした高い耐久性は、突然の豪雨や突風の中でもあなたの身を確実に守ります。

出張が多く、天候が読めない中でも常に最高のパフォーマンスを求められるビジネスマンにとって、これほど頼りになる相棒はいないでしょう。

クニルプス(Knirps) 折りたたみ傘 自動開閉 T.220 MatCross

ビジネスバッグに常備しても邪魔にならないコンパクトさでありながら、その信頼性は絶大。荷物で手が塞がっていても、ボタン一つでスマートに開閉できます。

安全性と操作性を両立させた設計は、多忙なビジネスシーンでこそ真価を発揮するでしょう。急な豪雨や突風の中でもあなたを守ってくれる、頼れる一本になるはずです。

また、高級傘の置き忘れが心配な方は、常に鞄にしまっておける折りたたみタイプは安心できるでしょう。

【イタリア代表】Pasotti – コーデを格上げする”傘のエルメス”

持つだけで誰もが振り返り、会話のきっかけが生まれる。そんな魔法のような力を秘めているのが、イタリアの名門パソッティです。

特にブランドの象徴である、動物などをモチーフにした精巧なシルバーハンドルは、もはや傘というよりも一つのアートピース。パーティーシーンやパートナーとの記念日ディナーなど、特別な日をさらに彩るための最高の小道具です。

クリエイティブな職業の方や、人とは違う個性で自分を表現したい経営者の方に。

[パソッティ]傘 長傘 メンズ ブルドッグ 犬 ハウンドトゥース

まるで彫刻のように精巧なシルバーのブルドッグハンドル。そしてクラシックな千鳥格子柄の生地が、イタリアらしい洒脱な雰囲気を演出します。これは単なる傘ではなく、あなたの個性を物語る最高のアクセサリー。

雨の日の街でさせば、誰もが振り返り、会話のきっかけが生まれるかもしれません。所有する喜びと使うたびに心が躍る高揚感は、格別な体験となるはずです。

【日本代表】前原光榮商店 – 開いても畳んでも美しい、日本の職人技の結晶

世界に誇るべき日本の名門も忘れてはなりません。1948年(昭和23年)、東京・下町で創業して以来、ひたすらに傘づくりと向き合ってきた「前原光榮商店」。その丁寧なものづくりは多くのファンを魅了し、皇室関係者や各界の著名人からも深く愛されています。

その秘密は、「生地」「骨」「加工」「手元」という傘を構成する4つの工程すべてに一切の妥協を許さない、職人の魂にあります。

なかでもブランドの代名詞といえる16本骨傘は圧巻の一言。「開いたときの完全な円に近い優美な形状」と、「閉じたときに自然と美しくまとまる機能的なフォルム」。この相反するような美しさの両立こそ、日本の匠の技術の結晶です。

前原光榮商店 前原 傘 メンズ 長傘 トラッド-16-ロングカーボン

16本の骨が描く優美なシルエットは、雨音さえも心地よく響かせます。手元から石突き、そして傘をまとめる専用のタッセルに至るまで、日本の職人技が細部に光る逸品です。

軽量なカーボン骨を使用しているため、その重厚な見た目とは裏腹に驚くほど軽快な使い心地。本質的な価値を理解し、長く良いものを愛用したいと考える大人の男性にこそふさわしい選択です。

【日本代表】槙田商店 – 江戸時代から続く甲州織の粋

江戸時代から140年以上の歴史を持つ、山梨の甲州織メーカー「槙田商店」。織物の名産地だからこそ生み出せる、先染めの高密度な生地は、他にはない深い色合いとハリ、そして高い防水性を誇ります。

ご紹介する「Tie」シリーズは、一見すると無地。しかし、光の角度によって上品なストライプが浮かび上がるデザインは、これ見よがしではない、奥ゆかしい日本の「粋」を体現しています。わかる人にはわかる、通好みの選択です。

高級甲州織 メンズ 長傘 「Tie」

ネクタイの生地から着想を得たという、スーツスタイルと完璧に調和する一本。

一見すると上品な無地のネイビーですが、光の角度によって同系色のストライプが浮かび上がる様は、まさに日本の「粋」そのものです。これ見よがしではない、誠実さと知性を感じさせるデザインは、ビジネスシーンであなたの評価を静かに高めてくれるはず。

他人とは違う、わかる人にはわかる本物の価値を求めるあなたにおすすめします。

まとめ:こだわりの傘で、雨の日を特別な一日に

傘は、毎日の装いを完成させる大切なアイテムです。

この記事では、大人の男性が良い傘を選ぶべき理由とともに、以下の高級ブランドを紹介しました。

・【イギリス】Fox Umbrellas:上品な細巻きと雨音の美しさ
・【ドイツ】Knirps:自動開閉×高耐久のビジネス向け折りたたみ傘
・【イタリア】Pasotti:華やかで会話のきっかけになる芸術的な傘
・【日本】前原光榮商店:開いても閉じても美しい職人技の結晶
・【日本】槙田商店:スーツと調和する、奥ゆかしい甲州織の一本

どの傘も、長く愛用できる品質と、持つ喜びがあります。

もちろん、これらの傘は決して安い買い物ではありません。
高級傘を持っている日常を想像しながら、じっくりと自分に似合う一本を選んでみてください。

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