
寒かった冬が終わりを告げ、いよいよ暖かな春の到来。過ごしやすくなったこの時期に、ジョギングやランニングを始める方も多いのではないでしょうか。
そんな運動初心者が、まず準備しておきたいのが専用のシューズ。実は、健康目的でゆっくり走る人が選ぶべき「ジョギングシューズ」と、タイムを追求する駅伝選手や上級者が履く「ランニングシューズ」は、設計も役割もまったく異なります。間違ったシューズ選びは、膝や足首の痛みなど、怪我の原因にもなりかねません。
軽い運動習慣としてジョギングを始めるなら、普段履きのスニーカーでも、レース用の本格シューズでもなく、初心者の足を守るために作られた専用モデルを選ぶことが大切です。
そこでこの記事では、ジョギングに最適なシューズの選び方と、初心者の足を守ってくれる厳選モデル9足をご紹介します。
まずはカタチから入って、無理なく健康的な運動習慣を手に入れましょう。
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- 「ジョギング」と「ランニング」の違い
- ジョギングシューズと普通のスニーカーの違い
- 【比較表】「速く走る靴」と「ゆっくり走る靴」は全く別物!
- 初心者におすすめのジョギングシューズ厳選9選!
- 【絶対王者の安定感】アシックスGEL-KAYANO 32(ゲルカヤノ)
- 【コスパ最強の軽量モデル】アシックスGT-2000 14
- 【雲の上の走り心地】アシックス GEL-NIMBUS 27(ゲルニンバス)
- 【日本人の足に最適】ミズノWAVE RIDER 29(ウエーブライダー)
- 【まるでマシュマロ】ホカ CLIFTON 10(クリフトン)
- 【世界標準の万能性】ナイキ Air Zoom Pegasus 41(ペガサス)
- 【最強エントリーモデル】ナイキ Air Zoom Rival Fly 4(ライバルフライ)
- 【極上のソフト感】ニューバランスFresh Foam X 1080
- 【快適ジョグ特化】アディダス SUPERNOVA RISE(スーパーノヴァ)
- ジョギングシューズ:まとめ
「ジョギング」と「ランニング」の違い

ジョギングシューズを選ぶ前にまず知っておいて欲しいのは、そもそもの「ジョギング」と「ランニング」の違いです。
両者の線引きは、専門的な定義が競技規則などで分かれているわけではありませんが、おおよその目安は以下の通りとなっています。
| 項目 | ジョギング(初心者向け) | ランニング(中・上級者向け) |
|---|---|---|
| ペース | 会話ができる程度 | 息が弾む、会話が難しい |
| 時速 | おおよそ6〜8.5km | おおよそ時速8.5km以上 |
| 目的 | 健康維持、脂肪燃焼、リフレッシュ | 心肺機能強化、タイム短縮 |
1kmを7分〜10分ほどのゆっくりとした速度で走るのがジョギング。1kmを7分未満の速い速度で走るのがランニングというのが、一つの目安です。
走る目的が運動の習慣化であれば、ゆっくりとしたペースで走るジョギングが最適です。本ブログの著者である僕は、9年間ジョギングをして運動を継続させてきました。
これから走り始める初心者の方は、ランニングアプリなどを使って、自分の速度を確認してみてください。
ジョギングシューズと普通のスニーカーの違い

「ゆっくり走るなら、手持ちのスニーカーでも良いのでは?」。そう思うかもしれませんが、長年運動から遠ざかっていた方にとって、専用シューズは怪我からカラダを守るための必須アイテムです。
今から9年前、普段履きのスニーカーでジョギングを開始した僕は、走り始めたその日に腿裏を痛めた経験があります。これから走り始める方が同じ経験をしないよう、ここでは専用シューズが備えている2つの機能を解説します。
体重の3倍以上と言われる着地衝撃を吸収!
走っている時の着地衝撃は、体重の3倍から5倍にも達します。体重65kgの方であれば、片足に一歩あたり200kg以上の衝撃がかかり続けます。
一般的なスニーカーは「歩行(体重の約1.2倍の負荷)」を想定して作られているため、ゴム底が薄く、ランニングの衝撃を吸収しきれません。その結果、衝撃が膝の軟骨やアキレス腱に直接伝わり、膝痛や腰痛を引き起こしてしまいます。
「グラつき」を抑えて足をサポート!
疲れてくると、足首が内側にカクンと倒れ込む(プロネーション)現象が起きやすくなり、これが怪我の元となります。
このグラつきをサポートしてくれるのが、「安定性」という機能が備わったジョギングシューズ。足のカカトをしっかり固定してくれる専用シューズ(特にアシックスのGELやミズノのWAVEなど)は、このグラつきを物理的に抑え込んでくれます。
【比較表】「速く走る靴」と「ゆっくり走る靴」は全く別物!

では、ジョギングシューズと本格的なランニングシューズを比べるとどうでしょう。
ここでのポイントは、「値段が高い=初心者にも良い靴」ではないという点です。
お店に行くと、2万円以上する厚底カーボンシューズも数多く並んでいます。「よくわからないから、高いモデルを選んでおけば間違いないか」と、値段だけで選んでしまうと初心者には危険な場合があるのです。
ここでは、ジョギング用シューズと、本格的なランニングシューズの比較表を使って、初心者が選ぶべきモデルのポイントを解説していきます。
本格的ランニングシューズ vs ジョギングシューズ 比較表
| 比較項目 | ゆっくり走るジョギングシューズ | 本格的ランニングシューズ |
|---|---|---|
| おすすめ | ◎ 初心者はこれを選ぶ! | × 初心者は避けるべき |
| 靴底の特徴 | クッション材のみで柔らかい(衝撃吸収力が高い) | カーボンプレート入りで硬い(強い反発力がある |
| 走る感覚 | 地面からの衝撃を優しく吸収する | 勝手に足が前に出る、跳ねる感覚 |
| 必要な筋力 | 筋力がなくても靴が支えてくれる | 強い踏み込みと姿勢維持力が必要 |
| リスク | やや重さはあるが怪我のリスクは低い | 制御できずふくらはぎ等を痛めやすい |
| 価格 | 手頃〜中価格(8千円〜1.5万円) | 高価格(2万円〜3万円超) |
繰り返しになりますが、シューズは値段が高ければいいとわけではありません。上記の表を参考に、走る目的に合わせた一足を選びましょう。
初心者にとって「本格的なシューズ」が危険な理由
トップ選手が使用する厚底カーボンシューズは、強い反発力で前へ進む力を生み出す設計です。しかし、この反発をコントロールするには高い筋力と安定したフォームが必要。筋力が十分でない初心者が履くと、着地がブレやすくなり、逆に足裏を痛める原因になってしまいます。
初心者に適しているのは、カーボンプレートが入っていない、もしくは柔らかいナイロンプレートを採用したクッション性重視のエントリーモデル。靴が衝撃をしっかり吸収し、安定した走りをサポートしてくれるため、怪我のリスクを抑えながら安心してジョギングを続けられます。
初心者におすすめのジョギングシューズ厳選9選!

ここからは、初心者におすすめのジョギングシューズ9選を紹介していきます。
どのモデルもジョギング初心者の足をしっかり守ってくれるモデルになりますので、安心してお気に入りの一足を選んでみてください。
【絶対王者の安定感】アシックスGEL-KAYANO 32(ゲルカヤノ)
アシックスが誇る「世界で最も有名なランニングシューズ」の一つ。最大の特徴は、疲れてフォームが崩れた時に足が内側に倒れ込むのを防ぐ「4D GUIDANCE SYSTEM」です。足の動きをコントロールしやすくして、疲労やフォーム崩れが原因の怪我リスクを下げる助けをします。
かかとのクッション材「PureGEL」は従来より約65%柔らかく、着地の衝撃をしっかりと吸収。長い距離でも疲労が蓄積しにくいのが特徴です。
こんな人におすすめ:とにかく怪我をしたくない方 / 膝や腰に不安がある方 / 体重が少し気になる方
【コスパ最強の軽量モデル】アシックスGT-2000 14
先に紹介した上位モデル「ゲルカヤノ」の安全設計(安定性・サポート機能)を受け継ぎつつ、より軽量化して価格を抑えた高コスパモデル。
「カヤノはちょっと重い・値段が高い」と感じる方へおすすめです。扁平足気味の方や、着地時にカカトが内側に倒れやすい方をサポートする機能が充実しており、ウォーキングシューズとしても極めて優秀です。
こんな人におすすめ:カヤノは予算オーバーだけど機能は落としたくない方 / 軽さを重視する方
【雲の上の走り心地】アシックス GEL-NIMBUS 27(ゲルニンバス)
商品名(Nimbus=雲)の通り、雲の上を走っているような極上のクッション性が特徴です。1足目に紹介した「ゲルカヤノ」が安定性(ガッチリ守る)重視なら、この「ゲルニンバス」はクッション性に特化したモデル。
カカトの倒れ込み防止機能がない分、ニュートラルな走り心地で、カヤノよりもさらに柔らかい感触を好む方に選ばれています。長距離をゆっくり走っても足裏が痛くなりにくい、ラグジュアリーな一足です。
こんな人におすすめ:とにかく柔らかい履き心地が好きな方 / 衝撃吸収性を最優先したい方
【日本人の足に最適】ミズノWAVE RIDER 29(ウエーブライダー)
日本のランナーの足を長年研究してきたミズノの看板モデル。ソールに挟まれた波形プレート「ミズノウエーブ」が、クッションの役割を果たしつつ、着地時の横ブレ(グラつき)を強力に抑えます。
柔らかすぎず、適度な反発があるため、「自分の足で地面を蹴っている」感覚も味わえます。ウォーキングからジョギングへの移行期にも最適です。
こんな人におすすめ:幅広・甲高で海外メーカーの靴が合わない方 / しっかりした接地感を味わいたい方
【まるでマシュマロ】ホカ CLIFTON 10(クリフトン)
近年、街中で急増している厚底ブームの火付け役。「マシュマロクッション」と呼ばれる極厚ソールは、見た目のボリュームからは想像できないほどの軽さです。
靴底がゆりかごのような形状(メタロッカー)になっており、立っているだけで身体が自然と前に出る感覚があります。頑張らなくても勝手に足が進む、楽しいランニング体験を提供してくれます。
こんな人におすすめ:膝への衝撃がとにかく怖い方 / 楽しく楽に走りたい方
【世界標準の万能性】ナイキ Air Zoom Pegasus 41(ペガサス)
40年以上続く歴史あるシリーズで、世界で最も売れているランニングシューズの一つ。「ReactXフォーム」と「Air Zoomユニット」の組み合わせにより、柔らかいけれど沈み込みすぎない、絶妙なバランスを実現しています。
耐久性が非常に高く、長く履いてもクッションがへたりにくいのもポイント。スリムに見えますが、足を入れると意外とゆとりがあり、日本人の足にも馴染みます。
こんな人におすすめ:普段履きと兼用したい方 / デザインも機能も妥協したくない方
【最強エントリーモデル】ナイキ Air Zoom Rival Fly 4(ライバルフライ)
元々は日本の部活生のトレーニング用に開発されたモデルのため、軽さと耐久性に優れています。
これまで紹介した厚底モデルに比べるとクッションは少し硬めで薄いですが、前足部のAir Zoomが蹴り出しをサポートしてくれます。体重が軽めの方や、まずはカタチから入りたい方のエントリーモデルとして人気です。
こんな人におすすめ:とりあえず予算を抑えたい方 / フワフワした靴よりキビキビ動きたい方
【極上のソフト感】ニューバランスFresh Foam X 1080
ニューバランス史上最もソフトと言われる「Fresh Foam X」ミッドソールを採用。足全体を優しく包み込むような履き心地は、一度履くとやみつきになります。
アッパー(甲の部分)が伸縮性のあるニット素材でできているため、足の形にフィットし、圧迫感がありません。ウイズ(足囲)展開が豊富で、本当の幅広サイズが選べるのも強みの一つです。
こんな人におすすめ:足幅が本当に広くて合う靴がない方 / 外反母趾気味の方
【快適ジョグ特化】アディダス SUPERNOVA RISE(スーパーノヴァ)
これまで「速く走るための靴」のイメージが強かったアディダスが、初心者のために一から開発した「心地よく走るための靴」。
新素材「ドリームストライクプラス」は、枕のような柔らかさと適度な反発を両立。カカト周りのパッドが分厚く作られており、足を入れた瞬間の「ふんわり感」にこだわっています。毎日のジョギングを優雅な時間に変えてくれるでしょう。
こんな人におすすめ:タイムよりも「気持ちよさ」重視する方 / アディダスのデザインが好きな方
ジョギングシューズ:まとめ

ジョギングをこれから始める初心者にとって大切なのは、速く走ることではなく、無理なく・安全に運動を続けられる環境を整えることです。その中でも、シューズ選びは怪我予防と継続性を左右する最重要ポイントと言えます。
本記事で解説してきたポイントを振り返りましょう。
- ジョギングは「会話ができるペース」で走る健康目的の運動
- 普通のスニーカーやレース用シューズは、初心者には不向き
- 初心者はクッション性・安定性重視のジョギングシューズを選ぶべき
- 高価な厚底カーボンシューズ=初心者向けではない
- 自分の体重・足型・目的に合ったモデル選びが継続のカギ
今回紹介した9足はいずれも、初心者の足をしっかり守り、ジョギングを「つらい運動」ではなく「気持ちのいい習慣」に変えてくれるモデルです。
まずは足元から整えて、ジョギング習慣を無理なくスタートさせてみてください。

