
夏の暑さがやわらぐと、いよいよ秋冬ファッションを楽しめるシーズンが到来します。新しい季節のスタイルを整えるなら、まずは足元からアップデートするのが正解です。
長かったサンダル生活とも別れを告げ、いつものスニーカーに戻るのも一つの選択でしょう。ただ、秋冬ファッションの足元といえば、やはり「ブーツ」。夏から秋への変わり目に、ブーツの購入を検討している人も多いのではないでしょうか。
そんなブーツの中でも、大人の男性に長く支持され続けている定番が「サイドゴアブーツ」。シンプルで洗練されたデザインと、どんなコーデにも馴染む着回し力で、秋冬の装いをぐっと格上げしてくれる万能アイテムです。
特に、2025-2026年秋冬は「クラシカル」なトレンドが強まっており、レザーアイテムの人気が急上昇。その中で、サイドゴアブーツはファッションの最前線でも注目を集める、まさに旬の一足です。
本記事では、サイドゴアブーツを今こそ手に入れるべき理由やその魅力を解説するとともに、10万円以下で選べるおすすめの6モデルをご紹介します。
この記事を読めば、気になっていたサイドゴアブーツ選びに自信が持てるはずです。足元を整えて、今季の秋冬ファッションを楽しみましょう。
【2025年-2026年秋冬】大人の男性がサイドゴアブーツを手に入れるべき理由

数あるブーツの中でも、トレンドに左右されず毎年人気を集めるサイドゴアブーツ。
そんなサイドゴアブーツを、今シーズンだからこそ手に入れるべき理由は、最新の「クラシカルトレンド」にピッタリとマッチしているからです。
ここでは、最新トレンドとサイドゴアブーツの関係性について解説していきます。
サイドゴアブーツは、本格化した「レザートレンド」の主役になれる
2025年、ファッショントレンドの大きな潮流は、「クラシカル」なスタイルへの回帰です。そのなかで、大人っぽさや高級感を象徴する素材として、圧倒的な存在感を放っているのが「レザーアイテム」です。
レザーを使ったファッションアイテムには、レザーブルゾンやレザーパンツ、レザーアクセサリーもありますが、最も取り入れやすいのはレザーシューズでしょう。
トレンドでありながら、手入れをすればするほど味わいが増し、自分だけの一足に育っていくのがレザーの醍醐味。まさに、トレンドど真ん中である今季の秋冬こそ、長く付き合える上質なレザーブーツを手に入れる絶好のタイミングなのです。
そして、レザーブーツの代表格こそ、洗練されたフォルムを持つサイドゴアブーツに他なりません。革靴の延長線上として違和感なく履きこなせる一足が、着こなしの主役となってくれます。
ファッションの最前線が「サイドゴアブーツ」に注目している!
ローファーやスリッポンといった革靴が、爆発的な人気となった2025年春夏シーズン。今、ファッションアディクトたちの視線は、すでに次のステージへと向いています。
彼らが注目しているアイテム。それこそが「レザーブーツ」です。
その証拠に、ファッションの最前線であるパリやミラノのコレクションでは、足元をスッキリと見せる「細いフォルムのブーツ」を合わせたスタイリングが急増中。今後、多くのハイブランドから続々とリリースされることは確実視されています。
中でも、かかとが少し高くなったヒールブーツは、着こなしをよりフォーマルで大人っぽく見せ、さりげなくスタイルアップ効果ももたらします。
その筆頭候補として、今最も熱い視線が注がれているのがサイドゴアブーツなのです。
サイドゴアブーツが持つ3つの魅力

トレンドという側面だけでなく、サイドゴアブーツには時代を超えて愛される普遍的な魅力がそなわっています。
その機能美とデザイン性は、まさに大人の男性のための名品と呼ぶにふさわしいものです。
「究極のシンプルデザイン」
サイドゴアブーツのデザインは、数あるブーツの中で最もシンプルです。
レースアップブーツのような靴紐や、他のブーツに見られるバックルなどの装飾を一切排除。両サイドに配されたゴム(ゴア)は、デザインのアクセントになるだけでなく、ブーツ全体のフォルムを引き締め、より細く、より薄く、流れるようにドレッシーなシルエットを生み出します。
このシンプルかつ洗練されたデザインが、カジュアルな装いを格上げし、フォーマルな装いには品格を添えるのです。
「圧倒的な着脱のしやすさ」
スニーカーや革靴に比べると、どうしても脱ぎ履きが面倒になるブーツですが、サイドゴアブーツにその心配はありません。
最大の特徴である両サイドの伸縮性マチ(ゴア)のおかげで、玄関先で靴紐を結ぶ煩わしさや、会食の座敷などで手間取る気まずさから解放されます。足を滑り込ませるだけで履け、脱ぐ時もスムーズ。
この、“スリッポンブーツ”ともいえるデザインは、ブーツ特有の脱ぎ履きによるストレスから、スマートに解放してくれるでしょう。
「抜群の着回し力」
「ブーツを買っても、合わせる洋服があるかな…」。抜群の着回し力を持つサイドゴアブーツは、コーディネートの悩みは不要。なぜなら、シューレースのないミニマルなデザインは、あらゆるコーディネートに自然と溶け込むからです。
たとえば、ボトムスでは、
- デザイン:デニム、カーゴパンツ、スラックス、スウェットパンツ…
- シルエット・ワイド、テーパード、スリム、ストレート…
これらあらゆるデザイン、シルエットのボトムを洗練された印象に整えてくれます。特に、最もフォーマル見えする「黒」のサイドゴアブーツを選べば、その効果は抜群です。
もちろん、トップスも同様です。ジャケットやシャツ、チェスターコートなどのキレイ目なアイテムだけでなく、パーカーやブルゾンなどのカジュアルなアイテムとの相性も抜群です。
この一足があるだけで、着こなしの幅が劇的に広がる。これこそ、サイドゴアブーツが「万能」と呼ばれるゆえんです。
【2025-2026年秋冬版】おすすめのサイドゴアブーツ6選!

ここからは、数あるサイドゴアブーツの中から、デザイン、品質、そして背景にあるストーリーまでを考慮して厳選した6足をご紹介します。
今回は、10万円以下の比較的手に取りやすいモデルをピックアップしてみました。ぜひ、今シーズンの「クラシカルトレンド」にピッタリな、お気に入りの一足を選んでみてください。
【Paraboot(パラブーツ)】シャンフォート GALAXY 128412 サイドゴアブーツ

「全ての製品に本物の信頼性と高い品質、そして魅力を」という哲学のもと、100年以上にわたりフランスで真摯な靴作りを続ける老舗「パラブーツ」。そのコレクションの中でも、隠れた名品として知られるのがこの「シャンフォート」です。
アッパーには、油分を豊富に含み、水濡れにも強いブランドの代名詞的素材「リスレザー」を採用。堅牢で防水性に優れたノルヴェイジャン製法で、ブランドのアイコンである自社製ラバーソール「GALAXY」と縫い付けられています。
ワークブーツのようなタフさを持ちながら、トゥにかけてシャープに落ちる木型は、フランスブランドならではのエスプリを感じさせます。
ジャケパンから色落ちしたデニムまで、どんなスタイルも足元から格上げしてくれる、まさに“一生モノ”と呼ぶにふさわしい一足です。
【JALAN SRIWIJAYA(ジャランスリウァヤ)】98411 サイドゴアブーツ ダイナイトソール

高級紳士靴の世界でしか見られなかった「ハンドソーンウェルテッド製法」を、機械化との融合により驚異的なコストパフォーマンスで実現したインドネシアの至宝「ジャランスリウァヤ」。この「98411」は、ブランドの数あるモデルの中でも特に人気の高い定番サイドゴアブーツです。
アッパーにはフランスの名門タンナー「デュプイ社」のカーフレザーを使用し、きめ細やかで美しい艶を放ちます。すっきりと伸びるシャープな木型は、足元をスマートかつドレッシーに演出。ソールには英国製のダイナイトソールを採用し、雨の日でも滑りにくく、耐久性も抜群です。
本格革靴の持つオーラと実用性を見事に両立させながら、この価格を実現した稀有な存在。ビジネスシーンでの第一線から休日の足元まで、オールラウンドに活躍する完璧な一足です。
【Danner(ダナー)】 D215006 Maywood Side Gore

世界で初めてゴアテックスをブーツに採用するなど、アウトドアブーツの世界に革新をもたらしてきたアメリカの名門「ダナー」。その技術力と経験を、現代の都市生活者のために落とし込んだのがこの「メイウッド」です。
最大の特徴は、独自に開発した防水・透湿素材「ダナードライ」をライニングに搭載している点。雨や雪の侵入を防ぎながら、靴内部の蒸れを放出し、常にドライで快適な環境をキープします。
アウトドア由来のステッチダウン製法による堅牢な作りと安定感は健在ながら、シルエットは都会の風景に馴染むクリーンで洗練された印象。悪天候を予測して靴を選ぶ煩わしさから解放されたい、そんなアクティブな大人の男性にこそ履いてほしい、機能美を極めた一足です。
【PADRONE(パドローネ)】SIDE GORE BOOTS EDGAR PU8054-1126-15C

古き良き時代の伝統や技術に敬意を払いつつ、現代的な感性で再構築する日本のシューズブランド「パドローネ」。熟練の職人たちが一足一足丁寧に作り上げる靴は、まさに芸術品です。
ブランドを代表する人気モデル「エドガー」は、流れるように美しいフォルムと、やや長めのノーズが特徴。日本人の足型に合わせて作られたオリジナルの木型は、吸い付くような抜群のフィット感を提供します。アッパーには、植物の渋で鞣されたベジタブルタンニンレザーを使用。履き込むほどに深く、豊かな表情へと変化していく「経年変化」を存分に楽しむことができます。
細身のブラックデニムやスラックスに合わせれば、足元からモードで色気のあるスタイルが完成。自分だけの一足に育てていく喜びを教えてくれるブーツです。
【RED WING(レッドウィング)】CLASSIC CHELSEA

1905年の創業以来、アメリカのワークブーツシーンを牽引し続ける”キング・オブ・ワークブーツ”こと「レッドウィング」。その揺るぎないDNAを受け継ぎながら、英国由来のドレッシーなチェルシーブーツとして再構築したのがこのモデルです。
アッパーには、オイルを豊富に含み、傷や汚れに強い「ブラック・ハーネス」レザーを採用。ソールは、ブランドの象徴であり、優れたクッション性と軽快な履き心地を誇る「トラクショントレッド・ソール」。オールアラウンド・グッドイヤーウェルト製法による堅牢な作りは、まさにレッドウィングそのものです。
デニムやカーゴパンツといった、カジュアルスタイルとの相性は言うまでもなく抜群。ウールのスラックスなど、きれいめなスタイルの“ハズし”として投入すれば、一気に洒落感がアップします。
【agnes b.(アニエスベー)】 レザーブーツ サイドゴア 970ACU01

時代や流行に流されない、シンプルで着心地の良い服を提案し続けるフレンチカジュアルの代名詞「アニエスベー」。そのエスプリは、シューズコレクションにも色濃く反映されています。
この一足は、サイドゴアブーツが持つクラシックな佇まいはそのままに、ソールを軽快なスニーカーソールへと変更したハイブリッドなデザインが最大の特徴。ブーツ特有の重厚感や硬さがなく、まるでスニーカーを履いているかのようなストレスフリーな履き心地を実現しています。
上質なスムースレザーが放つ上品な光沢感は、カジュアルなデザインの中にも確かに品格を感じさせます。モノトーンでまとめたシックなスタイルや、フレンチカジュアルの仕上げに。ブーツは疲れるからと敬遠していた方にこそ、ぜひ試してほしい新感覚の一足です。
サイドゴアブーツ:まとめ

2025-2026年秋冬シーズンの足元を彩る一足として、サイドゴアブーツは大人の男性にとって最適解といえる存在です。シンプルで洗練されたデザインは時代を超えて愛され、最新のクラシカルトレンドにも見事にマッチします。
サイドゴアブーツの魅力を改めて整理すると、以下の3点に集約されます。
- 究極にシンプルで洗練されたデザイン
- 脱ぎ履きが容易な快適さ
- 幅広いコーディネートに対応できる着回し力
本記事では、10万円以下で手に入るおすすめモデルもご紹介しました。ビジネスから休日のカジュアルまで、シーンを選ばず活躍してくれるのがサイドゴアブーツの大きな強みです。
ぜひ、この秋冬のスタイルアップにぴったりの一足を見つけて、足元から今季のファッションを楽しんでみてください。