【伝わる文章力】40代が身につけておきたい文章スリム化術

40代となりビジネスでキャリアを積んできた今でも文章での悩みが尽きないという声をよく耳にします。

  • 「文章を書くのが遅い」
  • 「文章がまとまらない」
  • 「相手に内容が伝わらない」

文字を使ってのコミュニケーションツールが増えた今の時代、文章で相手に何かを伝えることの重要性がより高まっています。

今回は、伝わる文章を書くための『文章スリム化術』を紹介していきます。
誰でも簡単に実践できる“5つのコツ”を解説していくので、明日からのお仕事にぜひ活用してみて下さい。
相手に伝わる文章が書ければ、仕事の効率や生産性をグッと上げることができるでしょう。

りゅうじゅ
りゅうじゅ

40代、Webライター1年目の「りゅうじゅ」です。文章を学びながらWebライターとして記事執筆を行なっています。文章を勉強した中から、みなさんのお役に立てそうな内容をお伝えしていきます。

余計な単語は削る

文章を分かりやすく相手に伝わるようにするには、余計なものを削ぎ落としていくことが大切です。

ラッキーボーイズというお笑いコンビは、結成3年目のお笑いコンビそして、ラッキーボーイズのネタはテンポが速いハイスピードでの掛け合いが持ち味です。さらに来年ブレイクしそうな芸人ランキングで1位に選ばれている。

ラッキーボーイズは結成3年目のお笑いコンビ。ネタは早いテンポの掛け合いが持ち味で、来年ブレイクしそうな芸人ランキングで1位に選ばれている。

こちらの文章の余計な単語を削って、スリム化した文章を作っていきます。

削っていく3つの単語
・接続詞
・重複
・「〜という」

では、順番に見ていきましょう。

接続詞を削ってみよう

改善文では原文にあった接続詞「そして」「さらに」を全て削ってみました。
接続詞は文と文を繋げる役割で、ここぞというときに使えば印象的な展開を狙えるが、そもそもの文の内容がスムーズに連結されていれば必要ないケースが多いです。

接続詞を使った時は、まず削れないか検討してみて下さい。
削っても意味が通じるなら、それは文章のつながりに自信がないがために使っていた不要なも接続詞です。
また、接続詞を省いてみたときに意味が通じないのであれば、文章の流れにつながりがないまま接続詞の力で強引に繋げてしまっている可能性があります。
流れに沿うように文章を見直し、それでも必要であれば接続詞を使うようにしてみるといいでしょう。

重複を削ってみよう

完成した文章を読み返すとき、最初に手をつけるのは重複です。
重複を取り除いていくだけで、文章は一気に洗練されていきます。

原文では、「お笑い芸人」という言葉が、一文目に2回出現します。
これは、片方でも意味が通じるのでカットしました。
基本的に一文の中に同じ固有名詞を2回使うことは避けた方がいいでしょう。

さらに「ラッキーボーイズ」という言葉が1文目、2文目の最初に出現しています。
こちらは「彼らの」と、置き換えても良いですが、なくても通じるので丸ごとカットしました。
また、「テンポが速い」と「ハイスピード」は同じことを表す言葉になりますので、片方を削っています。

「という」を削ってみよう

説明の意味を持つ「〜という」は、文章を柔らかな印象にするせいかよく使われがちですが、多くの場合、削っても問題ありません。
削れるときは、どんどん削っていきましょう。

たつふみ
たつふみ

僕が一番直さないといけないと思ったのは、「という」を削ることでした。今まで書いた文章を見返してみたとき、無意味な「という」がたくさん見つかりました。

余計なことは言わない

文章に対して自信がないときや、親切に物事を伝えようとするときにやってしまいがちな冗長表現を2つ紹介します。
冗長表現とは、「文章内に無関係な話や表現が入ることで読みづらく、だだ長い文章になってしまっているものを指します。
つまり、冗長表現を削ることで読みやす文章になると言えます。

逆説以外の「が」

厳しいことをたくさん言われてきましたが、僕にとって最高の先生です。

接続時の「が」には、2つの文章をあいまいに繋ぐとても便利な機能があります。
そのため、例文のような会話は日常の会話において気軽に使われる表現です。

その一方で、「が」は、逆説の意味を持つ接続助詞でもあります。
「この答えは正しいと思っていたが、間違いたった」・「今日は晴れの予報だったがが降った」

例文では、後半部分に対しての説明を前半部分で表現しているにすぎず、逆説の関係になっていません。
逆説ではない繋がりに「が」を使うと、文と文が「順接」なのか「逆説」なのかを読み手に考えさせてしまうため、読みづらく伝わりにくい文章になってしまいます。

また、逆説でない「が、」で終わる節は、丸ごと削っってしまっても意味が通じる場合があります。
必要なければ、「が」を含む一文自体を削ってしまいましょう。

たつふみ
たつふみ

「彼が」や「車が」などの主語になる言葉に使用する以外の「が」は、文と文が逆説で繋がるときにのみ使用しましょう。書いた文章に「が」を見つけたら要チェックです!

エクスキューズ

・「このことで気分を害される方もいるかもしれませんが」
・「あくまで、私個人の意見ですが」

こうした言い訳の言葉を使っていまいがちです。
文章を使って、何かを断定したり意見を述べたりすることは勇気のいることです。
しかし、エクスキューズの言葉を使って逃げ道を使ってばかりいると、文章はどんどん冗長になっていき読む人に見透かされたしまいます。
そんな人が書く文章を時間をかけて読んではくれる人はいないですよね。
言い訳(エクスキューズ)は、思い切って削りましょう。
また、断定できないようなあやふやなことは、そもそも言わない方がいいでしょう。

「回りくどい言い方」をやめる

効率よく作業することができるでしょう。

効率よく作業できるでしょう。

原文は文字数が多く、さらに、回りくどい言い方になっています。
「することができる」という表現は、どうしても冗長に響いてしまうので、控えたほうがいいでしょう。

また、論文のようなお堅い言葉づかいの連発も、読みづらい文章の原因になります。

原因を考える過程においては、その内容に改善の余地があるのかを検証することから開始するべきです。

原因を考えるときは、その内容が改善できるのか確かめることから始めるべきです。

原文は漢語が多く、堅い印象で読みづらさを感じるのではないでしょうか。
改善文では、それぞれ日常語に直してみました。

漢語を多く使うと賢そうな印象を与えそうですが、文章を伝える上では逆効果です。
読み手に分かる優しい言葉に置き換えましょう。

たつふみ
たつふみ

たくさんの言葉を知っている人にかぎって難しい言葉を使いがちです。相手のことを想像していない言葉遣いは「自己満足に過ぎない」と自分に言い聞かせましょう。

列挙の「と」「や」は最初に置く

7日間のコンサートのうち、初日2日目5日目7日目のチケットを買いました。

7日間のコンサートのうち、初日2日目、5日目、7日目のチケットを買いました。

情報を列挙するときは、並列を表す助詞と読点の配置に気をつけて下さい。
3つ以上のものを並べるときは「AとB、C、D」のように、最初の情報のあとに助詞を置くのが基本です。
「と」の他にも「や」「とか」「に」「および」も同様です。

「こと」「もの」は減らす努力を

他人のことを深く知ることで、より親密になることができる。

他人を深く知ると、より親密になれる。

語句に「こと」を付けて名詞化する用法はとても便利ですが、重複しやすく、表現もくどくなりがちです。
例文では原文の「こと」をすべて削除しました。スッキリとまとまった印象になったと思います。

「こと」と同様に「もの」も注意が必要な言葉です。
あらゆるモノを表せるので、頼りすぎると表現がぼんやりします。

お掃除ロボットは自動で掃除をしてくれる便利なものだ。

お掃除ロボットは自動で掃除をしてくれる便利な電化製品だ。

原文でも意味は伝わりますが、具体的な名詞に差し替えたほうが、読んでいる人の理解が深まる文になるでしょう。

たつふみ
たつふみ

「こと」や「もの」をなんとなく使わない。「こと」や「もの」は、何のことを表すのかをよく考えて、もっと適切な表現がないか考えるクセをつけましょう。

まとめ

今回は、伝わる文章を書くための『文章スリム化術』を紹介してきました。

文章スリム化“5つのコツ”
・余計な単語は削る
・余計なことは言わない
・周りくどい言い方をやめる
・列挙の「と」「や」は最初に置く
・「こと」「もの」は減らす努力を

文章が書けない、伝わらないと悩んでいる方は安心して下さい。伝えるための文章力はセンスではありません。文章にはキチンとした方法論があって、コツを知って積み重ねていくことで誰でも伝わる文章を書けます。

今回紹介した、文章スリム化の5つのコツをはどれもすぐにできる簡単な項目です。
ぜひ明日からのお仕事に活かしてみて下さい。

参考著書:新しい文章力の教室


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